実は怖い静電気
17
Nov

実は怖い冬の静電気

 

ドアノブに車のドアハンドル・・・。

 

金属に触れるのがイヤな季節がまたやって来た。

たかがと侮ることなかれ。痛いだけならまだしも、時によっては思わぬ災難を招くことがある。

 

 

冬本番を前に、専門家に静電気対策の伝授を請うた。

分かっているようで分からない静電気。

その招待をおさらいしてみよう。

 

独立行政法人「労働安全総合研究所」の山隈瑞樹・上席研究員によると、どんな物体も基本的には電気のプラス、マイナスのバランスが保たれている。

 

しかし、衣服と車のシートなど物体同士がこすれてバランスに偏り(帯電)ができると静電気が生じる。

 

 

帯電した服を着れば人体も同様に帯電する。

 

指先がドアノブに触れるとパチッと火花が発生するのは、プラス、マイナスのバランスを取り戻そうとドアノブと指先との間で電気が一気に流れるためなのです。

 

夏は電気を逃し易い湿気が多く、人体も物体も電気を溜め込むことは少ないが、冬は感想しているから電気が逃げず、体に溜まってしまうのである。

 

「静電気の電圧は3000ボルト以上に上がります。」

 

けれど100万分の1秒以内の出来事で電気の量も少なく、体に直接の悪影響を与えることはありません。」「しかし、この火花が思いも寄らない事故を引き起こすことがあるのです。」(山隈氏)

 

まず、給油の際の火災がある。

消防庁によると静電気の火花が原因のガソリンスタンドの火災は昨年1年間で5件。車やバイクのガソリンタンクのキャップを外すと気化したガソリンに指先などが車のボディに触れて発生した火花が引火し、燃え上がるのである。

 

セルフ式スタンドでは体の電気を逃す「静電気除去シート」に1秒以上、手を触れ、そしてすぐに給油作業を始めるよう注意を促している。

 

過去に除去シートに触れた後に給油せず、社内のゴミを片付ける等して再び静電気をためてしまい、引火事故を招いたケースがあるから要注意なのだ。室内にも危険は潜んでいる。

 

 

「多いのが噴射剤に可燃性ガスを使ったスプレー缶による事故です。

洗面所ヤクラブ活動用の部屋といった風通しの悪い室内で長時間スプレーを使ったため、ガスが充満し、静電気でインカする事故が発生しています。」

1999年2月には福岡県で、男性がベランダで携帯コンロ用ガスボンベのガスを抜く作業中、静電気によると見られる火花で爆発し、近くにいた妻が死亡するという事故が発生している。

 

こうした重大事故はまれだとしても、静電気に驚いて店頭するケースもあるから気をつけたい。

 

体に直接の悪影響はないと先に書いていたが間接的に禍をなす怖れはある。

日用品メーカー「ライオン」で静電気対策を研究する山懸義文氏は、「帯電させた下敷きに髪の毛がくっつく現象と同じように静電気は空気中の微粒子を体や衣服に吸着させてしまうのです。」と話す。

 

静電気を帯びていれば、アトピー性皮膚炎に害のあるトサレルハウスダストはもちろん、花粉も引き寄せてしまうため、アレルギー体質の人は症状を更に悪化させかねないのである。

 

 

相続 福岡市