母子家庭貧困の現実を打破することが国力につながる
31
Jan

昇給もせず、ボーナスももらえない。
これが母子家庭に対する日本の現実です。
また、日本の企業の旧態依然とした働き方も、シングルマザーの生活を苦しくしている要因といえます。
私は実際にシングルマザーたちに聞き取りをしました。その中でも、若い母親たちは特にこの点を強く指摘しています。

日本の企業では、定時の就労時間を午前9時から午後5時に設定しているケースが多いです。
そして、基本的には社員全員がオフィスへ出勤し、机を並べて仕事します。仕事が終わった後にも、度々職場の食事会や飲み会が開かれ、そこでのコミュニケーションが社内の人脈づくりや評価につながり、「将来の出世や昇給に響く」と感じる人も少なくないと思います。

ひとり親世帯の子どもは、一般的に認可保育園に入りやすいケースが多いため、待機児童の問題で悩むことは少ないはずです。
しかしながら、シングルマザーが前述のような働き方をするのは極めて難しいです。

午前9時にオフィスに到着しなければならない。すると、午前6時には起きて子どもを保育園や幼稚園に送る準備や、食事の支度をし、子どもたちを送り届けてから満員電車に乗ってオフィスへ行きます。

保育園への「お迎え」があるので、「時間短縮(時短)勤務」の制度を活用したり、夕方は定時に退社したりしなくてはならず、遅い時間に緊急の会議が開かれたとしても、出席は極めて難しいのです。まして仕事の後の「付き合い」などできるはずがありません。

フルタイムでの勤務自体が難しいため、なかなか昇給も昇格もせず、「ボーナスをもらえないこともある」といいます。収入が少ないのは、ある意味必然と言えることなのです。

ただ、ここ最近では政府が打ち出した「働き方改革」が進み、企業なども少しずつ変わってきています。

フレックスタイム制を導入する企業も増え、リモートワーク(在宅などによる勤務)をできる企業もあります。様々な「チャットツール」や、ウェブ会議のための通信用アプリケーションも開発され、全員がオフィスに集まる必要もなくなってきています。

また、「副業」や「パラレルキャリア」という言葉を耳にすることが多くなってきたように、技能さえ持っていれば、フリーランスで収入源を複数確保することも可能になってきました。実力が収入につながれば、仕事のあとの宴席などを気にする必要もなくなるのです。

シングルマザーの貧困が子供の貧困を招き、そして最終的に日本の国力の低下にもつながりかねないと筆者は危機感を抱きます。
一部の家庭の話だと切り捨てるのではなく、国を挙げての対策・検討を待つのではなく、我々が自ら立ち上がり、
母子家庭 仕事がない現実を早急に改善しなければならない問題だと筆者は思います。